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緋色の箱庭  

hikousei.exblog.jp

日記・短文・短詩を中心に、気ままに書いています。ときどきイラストや映画・本の紹介も。

モラル・ジレンマ

今回はモラル・ジレンマについて。
有名な話なので、聞いたことのある人もいるのではないでしょうか。

門番のマルコ』(規則・規範⇔人命尊重・倫理)
主人公のマルコは王様のお城を守る門番である。
マルコが番をする門には、「戦いに行くときにしか決して開けてはならない」という決まりがある。
この決まりは、昔この門を開けて敵に攻め込まれたことから、王様が決めた決まりである。
ある時、狩りに出かけた王様はひどい熱が出たため、急いで城へ帰らなければならず、近道であるマルコの門へ向かった。
門番として、家来として、マルコは門を開けるべきか、開けるべきでないか?

☆問題となるのは以下の点。
 ・ 『門を決して開けるな』と命令したのは、国で一番エライ王様。
 ・ 早くお城に戻らないと王様の病気が悪化して、命にかかわるかもしれない。
「門番として」なら開けてならないし、「家来として」なら開けるべき。
どちらを優先すべきか、という問題になってきます。

さて、あなたならどちらを優先するでしょうか。
これは規則・規範⇔人命尊重・倫理を考えるための話です。
どちらも「正義」があって「理」があります。
「門番として」=マルコには門番としての責務があり、決まりを守ることに繋がります。
「家来として」=(相手が王様ということを含めても含めなくても)一人の人間の生命が自分の目の前で危機に瀕しているときに、自分にできる最善のこととは何か。人間としての倫理に繋がってきます。

これは子どもの道徳感を発達させるために考えられたものです。
子ども達は「開ける派」「開けない派」に分かれてお互いの意見を言い合います。

モラル・ジレンマ」の特徴は、
非「徳目主義」であること
「こうしましょう」という行動を示唆しない。
(極端な話、開けても開けなくても構わない。なぜ開けたのか、開けないのかを問題にする。)
どちらにしても、その背景にどのような理由・意思があったのかを重視。
・判断のプラス面とマイナス面の両方を検討できること
・葛藤を通じて一段高い判断に到達できる可能性があること
ディベートと違うところは、オープンエンド(結論を出さない)であること。
つまり、ディベートでは答えを出さなければいけませんが、モラル・ジレンマには答えがないのです。



コールバーグの段階分けは、子ども達が出した(開ける・開けないの)理由で分かれます。
入れなくてもよかったのですが、細かく分けると段階が色々あるんだよ、ということで(^^;)
モラル・ジレンマは規則と倫理を問うものが一般的。
道徳的価値に関する葛藤を扱っていないといけないそうです。
(ラーメンか、カレーか・・・では駄目なんですね^^;)

9月に入ると、急に寒く感じるようになりました。
気温があまり上がりませんね。
涼しいような、寒いような・・・。
体調を崩さないように注意しないと。

昨日、両親が旅行から帰ってきました。
父の気分で旅館の周りや色々な場所を回ったそうです。
上杉博物館にも行ったそうです。行きたかった!!
母「上杉博物館にも行ってきたのよ~」(パンフレットを渡す)
私「え、ウソ!?そっちに行くなんて言ってなかったじゃん!!」
そこに行くと知っていたら絶対に着いて行ったのに(;;)!
母「だって、急にお父さんが行ったんだもの」
私「お父さんのバカー!!」
モラル・ジレンマ_f0079640_18274493.jpg

悔しいので、米沢観光ガイドマップから一枚撮影。
うぅぅ・・・いいなぁ・・・
by hikousei | 2007-09-02 18:34 | ~論(メモ)

by hikousei